YMO(イエローマジックオーケストラ)

2023年3月14日

YMOの高橋幸宏さんが亡くなった。
日本を代表するドラマーだ。そのドラムの正確でタイトな刻みはまるで打ち込みで作った音のようである。80年代に初めてYMOの音楽を聴いた時、こんなシンセの音楽があるのだと思いました。それまでのシンセの音楽と言えば富田勲さんの瞑想音楽とかドイツのクラストワークなどの無機質なテクノな音楽のイメージでしたが、YMOのテクノはポップで聴いていて心地良くなる音楽でした。メンバーはキーボードの坂本龍一、ベースの細野晴臣、ドラムの高橋幸宏の3人。それどれが日本を代表するミュージシャンです。特に高橋幸宏さんは音楽だけでなくファッションにも深く関わりメンバーの赤い人民服の衣装は最高にカッコよかったです。
YMOと言えば坂本龍一が中心みたいに思うかも知れませんが、どちらかと言えばYMOの音楽は高橋幸弘の作る音楽と言える気がします。それは当時の高橋幸弘のソロアルバムを聴けば分かります。細野晴臣さんが後に言っていたのは「結局、俺たちは高橋幸弘のバックバンドだった」と、それが一番分かるのが「CUE」 という楽曲です。この曲は今聴いても本当にカッコよく映像では坂本龍一がドラムをたたき、細野晴臣がキーボードを弾いています。そしてヴォーカルは高橋幸弘です。リフレインするベースの音をバックに淡々と幸弘さんの歌が流れます。坂本龍一と細野晴臣が実に無表情で演奏しているのが印象的です。ポップでオシャレでカッコいい音楽で代表曲で言えば「ライディー」そして無機質でクールな曲「CUE」どちらも高橋幸弘が作曲した楽曲です。40年前のYMOの音楽は今聴いても唯一無二の音楽です。今流行りのヒップホップにも影響を与えた音楽と言われています。


YMO – Tong Poo_東風 (live at 1993 TOKYO DOME)

CUE