脳梗塞Life日々の出来事03
2021.4
◯半年ぶりの入院して
ボトクックスの入院は前回で最後にしようと思っていましたが、今年の一月で訪問リハビリを終了したことと、新しく主治医になってくださった先生の勧めもあり一週間ほどリハビリ入院することにしました。久しぶりに病院のリハビリ室に行くと馴染みのセラピストさんが退職したり、新しく加わったセラピストなどいて、退院して二年近くも経つとこんなにも顔ぶれが変わるものかという感じです。特に最初に入院してまだ全く歩くこともできなかった、私を支えてくれたセラピストさんが居なくなっているととても寂しい感じがします。まあ組織はそのようなもので常に新陳代謝していかないと、どこか緩んだ部分が出てきてしまうもので組織としても進化していきません。新人だったセラピストも二年三年と経験を積むことで、進化していくものと思いますが、本人の意識が変わらないとあまり人というのは変わらないものでもあるようです。
◯いろいろなセラピスト
当時新人だった馴染みのセラピストも少しは成長したのかと思い話をしてみましたが、患者を小馬鹿にしたような話しぶりに、相変わらずの無神経なバカさ加減には呆れます。何故、入院時にリハビリを拒否されたのかをよく考えるべきです。三年も経験しているのでそれなりに知識は身についているのかも知れませんが、セラピストとしての意識が変わらな限りセラピストとして将来があるとは思えません。経験の浅いセラピストほど自己を強調したがるというか中には患者に「厳しいことを言っていいですか?」などとバカなこと言うセラピストもいます。あたかも自分は患者より偉いんだとでもアピールしたいが如くです。セラピストはある意味とても繊細な仕事であるべきで、患者に対してネガティブなことなど爪の先ほども言う必要はないのです。患者はセラピストの何気ない一言で「落ち込んだり」「怒ったり」「やる気になったり」するものです。逆に仕事の出来るセラピストほど、その辺の意識の高さに感心させられます。訪問リハビリに来ていたベテランのセラピストが、最近の新人のセラピストのあまりのレベルの低さを嘆いていました。脳梗塞になり2年ぐらい経つと病気のことやリハビリの在り方など、自分なりに調べたりするので、下手をすると自分の方がリハビリについて詳しかったりします。中には間違った指摘をする、それなりのセラピストがいて、こちらの考え方を伝えるとムキになって自己のリハビリを主張します。訪問リハビリに来ていたあるセラピストが、あなたに足らないのは「ガムシャラさ」だと言い、とにかく毎日歩けといいます。「ガムシャラ」に歩くなんてリハビリと言えるのかと思いましたが、じゃあ近くのコンビニまで往復1キロぐらいですが歩いて行ってくるというと、あなたの「歩き方」と「体力」では無理だと言います。途中で無理なら「タクシーで帰って来い」とまで言われました。実際にコンビニまで行って帰ってきたのですが、特に何も問題ありませんでした。このセラピストは、全て間違った見立てをしていることになります。よくよく考えたら、このセラピストは作業療法士で、歩行についてとやかく言われる筋合いではないかと思い、あなたはOTなのかPTなのかと聞くと「そんなの関係ねえよ」という有様でした。患者はセラピストに自分の「人生」を託すわけで、患者に対する診断や指導が本当に間違っていないのか、常に慎重に考え言葉にすべきです。資格外の間違った指導をされ一度変な歩き方が身についてしまうと、もう修正することは難しいはずです。前出の若いセラピストとそれなりのセラピストの共通点は、セラピストとしてのクリエイティビティが欠落していること、自分が発する言葉や態度が患者がど思うかという事が感じ取れないのです。患者にこのセラピストは「不快」だと感じさせたら、その時点でもうリハビリは無理なのです。入院時に患者はセラピストを選ぶことはできないので、有能なセラピストに出会えるかは死活問題です。そういった意味では何人かの優秀なセラピストに出会えたことはとてもラッキーでした。重症な脳梗塞患者であった自分が、物を食べ喋り歩き、麻痺した手を動かせるよになったのも彼らのお陰です。
◯病室に行くと、今は最初に入院した時とは階が違うのと、すでに退職したり移動したりしているので馴染みの看護師さんとあまり会うこともなのですが、それでもたまに入院当初にほぼ寝たきりの時に看てもらっていた看護師さんたちに会うと、懐かしさというか下の世話をしてもらった事もあり、頭が下がります。看護師さんにしてみると寝たきりの患者が、ここまで回復したことがすごく仕事の励みになるみたいです。
病室には同じボトックスでのリハビリ入院をしている患者のおじさんがいて、同部屋でもほとんど患者さんと話したことはなかったのですが、自分と同じ半身麻痺の患者さんだったので少し話をしてみました。
話をしてみて驚いたのは、20年前に脳内出血で左半身麻痺になり、最近になりボトックスの治療を始められたことでした。体の状態は見た目、左腕の痙縮が強く肩がわに曲がり、左足がかなり突っ張った感じです。それでも杖なしで歩いたりしていました。2年前からボトックスの治療を始めて、ご本人の話ではかなり足も腕も改善したと話していました。特に手で茶碗が持てるまでになったそうです。しかし20年も経っていてもボトックスの治療で改善することに驚きました。ついでだったので車の運転のことも聞いてみると、車は全く改造することもなく普通に乗っているとの事でした。車は麻痺の状態に合わせて必ず改造しないといけないと思っていたので、意外と自身が車の運転に不自由がなければ特に改造する必要が無いことが分かりました。
麻痺とは関係ないのですが、患者のおじさんはとても明るく話好きで体が麻痺している不自由さを何も苦にしていない感じです。面白いのがその日のラッキーカラーに拘り、「赤」や「黄」「白」etcなどの上下の洋服と靴、マスクの色いを統一して着用しリハビリに励んでいました。何故そんなに色に拘るのかと思っていましたが、週末に必ず競馬をやっていて多分運気を上げるためにしているのいだと思われます。事実その成果なのか競馬でかなり当てているみたいでした。最後に退院する時は真っ白のジャージに黄色いマスク、腕には金ピカのローレッスの腕時計をして現れ挨拶をして退院して行きました。20年間も半身麻痺した体で過ごしながらもとて明るく前向きな姿勢に感心しました。
続く….
2020.12.4
○環境映像と自然音Ambient Video
パソコンのフォルダーを整理していたら昔、撮影した風景素材があったので一本の動画にまとめ久しぶりにYouTubeに投稿しました。
環境映像と自然音Ambient Video
Mindfulness
2020.10.26
○脳梗塞リハビリと装具と意識の共有
急性期のリハビリから回復期のリハビリに移り、直ぐに長短下肢の装具を作りました。長短下肢の装具は太ももから膝、足先まで一体化した装具で脚全体を固定する装具になります。この装具を付けることにより、まず立ちやすくなり体全体を安定して支えることができます。装具については様々な考え方があり、一概に装具頼みでリハビリをするのではなく、本来、足の持っている感覚を大切にし、装具は退院後の自立のために必要最低限の装具に止める考え方もあります。脚の障害の程度によりますが、どちらを選択するかは、セラピストや担当医のリハビリに対する考え方によるところが大きかもしれません。しかし個人的には装具に代わるサポーターやベルトを活用しながら歩行の訓練をした方が、結果的には脚にとっては良いのではないかと思うのです。装具で脚を固定して歩行のリハビリをした方が、セラピスト的には楽なはずですし、短期的には脚の動きの改善も早いと思われます。自分の場合、脚の麻痺は重症でしたが長短下肢の装具を付けて一ヶ月半ぐらいで、杖の歩行訓練を始めることができました。これは経験豊かなセラピストの能力が大きかったからだと思います。一方、装具を付けずに素足で歩行訓練を行う目的は足裏からの感覚、床を踏みつける感覚を直接、脳に感じさせることになります。これはとても重要なことで、結局脚を動かしているのは脚の筋肉ではなく、脳からの指令で動かしています。脳梗塞になると動かしている脳の細胞が死滅し、正常な動きができなくなるわけで、それを補うためには死滅した周りにある正常な脳細胞を刺激し、新しい伝達回路を構築するしかありません。構築したからといって元に戻るわけではありませんが、近い動きにはなります。脳を刺激するには装具を付けてしまうと、足と床の間に靴底が入り直接床の感触を感じられなくなります。youtubeで脳内出血後の重度の左半身麻痺の患者さんの発症後から半年間のリハビリ動画を見ましたが、装具は一切付けずにリハビリし、最後の一ヶ月でプラスチックでできたオルトップとい装具を付けてリハビりしていました。動画を見るとセラピストが足と膝を交互に手で動かして、無理やり歩かせている感じで、患者もセラピストはかなり大変な作業であったはずです。ただ足からの刺激は確実に脳に刺激を与えていたと思われます。この刺激が実際に足の動きに影響したかは何とも言えませんが、自分としては良い影響を与えていると考えます。何故かというと、自分は右半身麻痺でのリハビリで右手の麻痺が酷く、当初は浮腫だ指がわずかに動く程度でした。それに手は足に比べ作りが複雑で改善するにはかなり時間がかかると聞いていました。
実際にリハビリも脚は改善していくのが自分でも分かるくらいに進んで行きますが、手は全く良くなりません。しかし、その頃手の浮腫みを取るために左手で常に右手を癖になるくらい、毎日マッサージをしていました。この行為により結果として、ある時期から飛躍的に手の動きが改善しました。常に手をマッサージすることで刺激が脳に伝わり、脳細胞を活性化し手の動きを改善してくれたと、自分では考えています。もちろんその時に、脳を刺激しようとしてやっていたわけではありません。しかし結果として退院時には、当初麻痺した右手で積み木のブロックを三つ積むのが精一杯でしたが、積み木がなくなる12個まで積むことができるようになり、装具のベルトを麻痺の右手で掴み金具に通すことができ、病院着の紐を蝶々結びすることもできるまでになりました。短期間にここまで手が動くようになった要因は、手をしつこくこれでもかと揉んだことぐらいしか思い当たらないのです。これは手の場合ですが、足についても同じことで足裏からの刺激というものは大切なはずです。前出の素足でリハビリしていた方は半年間のリハビリの内、五ヶ月間は素足または靴下でリハビリをされていました。靴を履いたのは最後の一ヶ月でオルトップの装具を付けてからになります。ご当人に問い合わせたところ、これはやはり担当のセラピストの考えであったようです。現在は退院半年で室内では装具杖なしで生活しているそうです。装具を使うメリット、デメリットはあると思いますが、少なからず装具ありきみたいなリハビリってどうなんだろうかと思います。一番良くないのは過去の経験値だけで全てを判断してしまうことで、いろいろな方法を模索した上で患者の脚の現状をしっかりと把握して決めるべきです。
リハビリをしていると、良く情報の共有という言葉を聞きます。これは主にセラピスト間の繋がりを意味しますが、本来、セラピスと患者の間の情報の共有があってこその共有であるべきです。
続く..











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