現実と幻想の悪夢

2019年9月13日

脳梗塞後に初めて見た夢は、よく見る普通の夢でした。
その普通の夢が、途中から何故か和風の太鼓の音と共に自分の身体が椅子に固定され、まったく身動きできなくなりました。自分の体を動かせない恐怖と目の前に繰りひろげられる摩訶不思議な光景をただただ見て、朝が来るのを待つしかありませんでした。
朝が来た合図は、看護師さんがドアを開けるガラガラという音と蛍光灯のスイッチの音と共につく灯りで、これによって目が覚める感じです。この「体を椅子に固定される夢」は、その後3~4回は見ることになりましたが、毎回シチュエーションが違い、ある時は籐の椅子に縛りつけられて川を流されたり、ある部屋の小さな椅子に固定されたり、と身動きの取れない恐怖感を散々味わわせられ、そして最後は必ず看護師さんのドアを開ける音と蛍光灯の灯りで目が覚めるのです。しかし、これも夢なのか現実なのか、今考えてもよく分からないのです。

体を固定される夢の次はまさに悪夢と言える夢でした。
現実と夢の世界がごちゃ混ぜになる世界を想像できますか?昼間看てもらっていた看護師さんやセラピストさんが夢の中に出てきて、悪さをするのです。悪さとは、具体的に言うと、私を小さな箱の中に閉じ込め、高いところから落とそうとするのです。それは、ある時は山の崖っぷちであったり、ビルの屋上であったり、ある家電量販店の何故かバルーンの上に乗せられて、地上に落とされそうになったりしました。
ここでのポイントは、高所から落とすのではなく、落とそうとする行為を私に見せつけ、恐怖感を与えることでした。恐怖に耐えかねた私は、逆にどうすれば落としてくれるのかと聞くと、そこで夢の世界があいまいになり、また次の悪夢へと続くのです。