悪夢が始まる前

翌日、4階の病室から8階の看護師さんのいるナースセンターの隣の二人部屋に移りました。後で知りましたが、ナースセンターに近いほど、病状が重いことを意味するそうです。私の体は、昨日までは何とか自分で立てる状態でしたが、今では完全に右半身麻痺の状態で、右足、右手がわずかに動く程度になってしまい、さらに喉にも麻痺があり、物を飲み込むことができなくなりました。昨日まではごく普通に生活していましたが、この日を境に、今までの人生とはまったく違う道を歩むことになってしまいました。
入院翌日に、家族たちが駆けつけてきました。ベッドに横たわり、腕からは点滴、鼻からはチューブを注入しての栄養補給、尿管を使ったおしっこの排出、とチューブだらけの私を見た家族は驚き、心配していました。ただ意外と本人は冷静で、今の自分を受け入れるしかなく、家族を安心させるには、できるだけ明るく振る舞うしかありませんでした。そして、その夜から悪夢が始まりました。