脳梗塞の治療

2019年9月23日

脳梗塞は脳内に血液が流れず、刻一刻と脳細胞がダメージを受けているという状況なので、可能な限り早く専門病院に行き、治療を開始することが大切です。意識があるような軽症の場合でも、躊躇なく救急車を呼んでください。救急車が来るまでは、脳への血流量を少なくするためにも横になり、気道を確保して、誤嚥を防ぎましょう。

発症後4.5時間までは、経静脈血栓溶解療法(t-PA治療)が行われます。これは血栓を溶かす薬を点滴で投与する治療法で、脳梗塞を発症した約4割の人が症状がなくなる程度まで回復します。

発症後4.5~6時間まで、かつ重篤でない場合は動脈内血栓溶解療法が行われます。これは詰まっている血管の手前までカテーテルと呼ばれる細い管を入れ、そこで血栓溶解薬を注入し、直接血栓を溶かす治療法です。

t-PA治療が行えない場合や効果がなかった場合で、発症後8時間までは血管内治療が行われます。これは、詰まった血管にカテーテルを入れ、血栓を絡めとる「メルシーリトリーバー」や血栓を吸い取る「ペナンブラシステム」を使って、直接血栓を取り除く治療法です。

また、動脈硬化が原因で発症した脳梗塞では抗血小板薬や抗トロンビン薬を、心房細動が原因で発症した脳梗塞には抗凝固薬を投与して、症状の進行や再発を防ぎます。

最近登場した治療法として、脳保護療法があります。これは脳内の血流が滞ることで発生するフリーラジカルという脳細胞にダメージを与える物質を、脳保護薬で抑える治療法です。発症後24時間以内にこの薬を使用すれば、後遺症が軽くなる可能性が高くなると言われています。

*参照文献:脳神経外科疾患情報ページ

Posted by beaconomori