内視鏡検査二日目と告知 2

2020年10月17日

内視鏡検査二日目、前日から食事は一切とらず朝一番で腸内洗浄で、下剤を2リットル飲まなければなりません。といっても自分の場合「胃ろう」があるので直接、胃に下剤を入れることができ助かりました。腸内洗浄は初めてでしたが、割と順調に便が排出されました。しかし、これをあと二度やるとは思いませんした。排便はポータブルトイレではなくオムツにしましたが、前回入院していた時の看護師さんが、担当でもないのにわざわざ来てくれて処理してくれました。その後、すぐに内視鏡検査室に入り、昨日からの続きで大腸の検査を行いました。担当は昨日と同じ若い医師で、相変わらずつっかえつっかえ内視鏡のカメラが、大腸の中をクネクネと進んでいきます。なんやかんやで一時間ぐらい掛かったと思います。最深部の盲腸まで到達すると、その時点で医師が集まり何か話し合っているようでした。その後、今度は内視鏡を大腸から抜いていくのですが、またそれはそれで時間がかかります。そして検査終了後、担当の医師から思わぬことを告げられました。検査の結果ポリープが一つあることと盲腸に3〜4センチぐらいの膨らみがあり、それはおそらく「癌」であるだろうと告げられました。「え、癌って」一瞬、頭の中が真っ白になる感じで、それはよくテレビで見たドラマかドキュメンタリーのワンシーンのように感じられました。それから「俺も癌になるんだ」と思い、突然、目の前に「死」というものを突きつけられました。検査前は単純に大腸のどこからか出血してるぐらいしか考えていなかったので「癌」という現実が本当なのか、うまく理解できませんでした。その後、病室に戻り、担当医から詳しく説明を受けました。正確には癌の細胞を検査に出し結果は一週間ぐらいかかるとのこと、ただすでに癌であることは間違いないことは分かります。あとは癌が転移しているかということで、医師からは転移してる場合は「ほどこしようがない」とはっきりと告げられ、手術そのものを行わないとまで言われました。しかし担当医の口ぶりから、ほぼ転移しているだろうというのが何となくわかりました。多分、「癌」の大きさから推測できるのでしょう。こちらからは、もし癌の転移がない場合、今ある癌を切除することで完治することはできるのかと聞くと、「もちろんその可能性も十分あります」とのことでした。しかし、医師にとって癌の告知など日常的なことかも知れないが、患者にとっては「晴天の霹靂」であり、もう少し言いようがないのかなと思いました。まあ医師というより人間性によるところが大きのかも知れませんが。
その後、内視鏡検査の結果を姉に電話して癌であることを告げると、平静さを装っていましたが明らかに動揺している様子が分かりました。
それからの一週間、頭の中は死と生の繰り返し、考えたからといってどうかなることでもなく、しかし脳梗塞で入院しリハビリして少しだけ光が見えた矢先、今度は「癌」ってどうなってるんだろう。