36才の美人看護学生さんが実習に来たー!
11月後半のある日、看護師長さんが私の所にやって来て、明日から看護学校の学生さんが実習に来るので、1人私に受け入れてもらえないかと頼まれました。状況がよく分からない私は何となく引き受けてしまいました。
そして翌日、さっそく看護学校の学生のIさんがやってきて紹介されました。その時は、彼女はマスクをしていたので、ごく普通の看護学校の学生さんだと思っていました。紹介されて30分後、さっそくIさんがやってきて、私の血圧と体温を測り、気分はどうかと定番の質問をしてきたので「普通です」と答えておきました。
Iさんが来てから1週間ほど経った頃、少しずつ馴染んできた私は、いまだにIさんの名前を覚えていないことを告げると、Iさんは少し怒ったように「毎日、朝来たとき名前を言ってますよ」と言われ、私は申し訳なく思い謝りました。
その頃からIさんと色々な話をするようになりました。そしてIさんは実は人妻で子供もいることも知りました。しかし看護学校といっても、3年間も勉強することになるので、よほど理解のある家庭環境にあるのだと思いました。何よりIさんの勉強する意欲に感心しました。
そもそも何故、Iさんは看護師になろうと思ったのか聞いてみたところ、元々、医療事務をしていたが、もっと現場の仕事がしたいと思い、看護学校に入ったとのこと。看護師の仕事自体、生半可な仕事ではないと思うので、相当な覚悟で看護学校に入ったのだと思います。
看護学校の実習としてやってきたIさんでしたが、私の病状は相変わらずで、咳と痰が酷く、おまけに水を一切飲んではいけない状態でした。そんな私を助けてくれたのがIさんでした。
Iさんは自宅でペットボトルの中に氷の柱を作り、私の病室で、作った氷の柱へ水を入れてシェイクした冷たい氷水を作って、その水で口の中をゆすいでくれました。決して水を飲んではいけないので、最後にはコップに吐き出すのですが、それでも冷たい水の感触がとても気持ちよく、本当に救われました。それにわずかに口の中に残る冷たい水滴を唾と一緒に飲み込むことができ、その瞬間だけ生き返る感じがしました。
他にもIさんは、私が歴史やスポーツに興味があると言うと、図書館から歴史本やスポーツの雑誌を借りてきてくれました。ただ、何かを楽しむという心の余裕がまだまったくなかった私は、借りてきた本を読むことも見ることもできなかったのが残念でした。
看護実習も後半になると、Iさんは私のリハビリや胃ろうの手術にも立ち会ってくれました。介護実習が終わる数日前に、私はIさんに感謝の言葉として「Iさんが来てくれて本当に助かったよ」伝えると、Iさんはとても喜んでくれました。そして介護実習最終日、丁度、クリスマスシーズンだったので、Iさんから手作りのクリスマスカードとメッセージを貰いました。メッセージを読むと、Iさんは私のことをよく見ていたんだなということが分かりました。
一つ残念だったことは、Iさんは実習の間ずっとマスクをしていたので素顔を見たことがないということでした。たぶん街中でIさんと出会っても、Iさんは私のことが分かると思いますが、私はIさんだとは分からないでしょう。しかしマスク越しのIさんの目はとても綺麗だったので、多分かなりの美人さんだと思います。
Iさんはその後、みごと看護師の国家試験に合格したこと、そしてIさんは就職せず、助産師の資格を取るために新たな学校に編入したことを聞きました。家庭がありながら、さらなる高みを目指すIさんの努力は本当に素晴らしく、尊敬できる女性です。











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