点滴と鼻からのチューブで栄養補給

2019年9月11日

手足の麻痺以外に喉にも麻痺が残り、物が飲み込めない体になった私は、水分は点滴で補給し、食事に変わる栄養剤は鼻から入れたチューブで胃に直接流し込むことになりました。水を飲むことも禁止され、これからどうやって生きていくのかという感じです。

栄養剤だけの生活になって一番辛かったのは、水を飲めない事でした。喉の感覚が麻痺しているため、誤飲して肺炎になる可能性があり、この時点では一滴の水さえ口にすることができませんでした。その為か、とにかく毎日「水を飲みたい」ということだけを考えていたので、何か「物を食べたい」という欲求はありませんでした。

1日3回朝昼夕にドロドロした栄養剤を流し込むのですが、最初はこんな物で人が生き続けることができるのかと思いました。しかし、不思議と満腹感はありませんが、空腹感はなんとか抑えられました。

 

○水が飲みたい!

―とにかく水が飲みたいのだ―

水分は点滴で補給するので身体的には問題ないのですが、やはり口から水をほんの一口、数滴でもいいので飲みたいと毎日思っていました。

水が禁止される理由は、気道に入り易く、むせる原因になるためです。そこで口腔ケアの中で、水にトロミを付けることで喉元を通り易くし、むせるのを防ぐ「トロミ水」という飲み物をセラピストさんが用意してくれ、飲ませてもらいました。かなりドロドロした水ですが、水分には間違いないので少しばかりの気休めにはなりました。

その他にも、ガーゼを割り箸に巻きつけて水で湿らせ、凍らせた「アイス棒」という棒で口の中を拭ったり、冷水で口の中をうがいするなど、水を直接飲めない代わりに、少しでも気をまぎらわせてくれたセラピストさんに感謝です。